株式会社GRAND
物件調査時間を30分から2分へ。   営業11名で売上150億円に挑む 株式会社GRAND様のスピード  経営を支える土地バンク活用
株式会社GRAND
取締役副社長 梶山様

御社の事業について教えてください

GRANDは2023年に京都で創業した不動産会社です。不動産買取再生事業を中心に、デベロップメント事業(収益物件開発)、不動産売買仲介業、建売及び宅地分譲事業など、物件の特性に応じた多様な事業を展開しています。

導入前の課題感

どのような背景から土地バンクの導入を検討されたのでしょうか?

創業以来、「会社は人が成長させるのか、仕組みが成長させるのか」を考え続けてきました。人が一番大切であることは今も変わりませんが、情報も同じレベルで大切だと考えています。その中で導入前は、価格・過去案件・紹介会社・経験といった情報を営業それぞれが手元で管理し、共有されていませんでした。その結果、確認と共有に時間がかかって判断が後手に回り、情報が揃わず案件がまとまらないという事業への影響も出ていました。

不動産業界では、判断が1日、買付が1時間遅れるだけで案件を逃します。「もっと情報を集める」「もっと営業を増やす」ではなく、本当に必要だったのは情報を誰でも判断できる形に変えることであり、創業2期目の2024年10月に土地バンクを導入しました。

GRAND様の活用方法①

土地バンクの基本的な使い方を教えてください。

複数のポータルサイトの情報を地図上で一気に確認できる点を活用し、会社として狙うエリアの新規物件を毎日一括チェックしています。

実際、ポータルサイトに掲載されている物件でも安く預かれたケースがあり、そうした物件を買って転売できています。営業の仕事は探すことではなく、考えて決断することです。確認作業の短縮は、その分だけ早く考え始められることに価値があります。
また、営業1人あたり毎月100件程度の案件が入ってくるため、すべての案件について詳細な事業計画を作成することは現実的ではありません。
そこで、土地バンク上で周辺物件の価格と比較し、「すでに実需向けの販売価格に近く、買取再販には適さない」といった一次判断を行い、重点的に取り組む案件を効率的に絞り込んでいます。
マップ上で必要な情報を直感的に確認・操作できるため、「分かりやすく、判断が早くなった」と現場でも評価されています。

GRAND様の活用方法②

社内での情報共有・蓄積はどのように運用されていますか。

毎月集まる案件情報は即日で土地バンク上に登録しています。どの企業から、どんな物件を、どんな金額で扱うのか、資料付きでLINEを送り、5分後には登録されているスピード感です。

登録の際は、住所・価格・坪単価・利回り・担当者名・備考までセットで残します。結果だけでなく、案件を断った理由、価格を決めた理由、担当者との会話まで記録するのがGRAND流です。

「入力が面倒」という声も当初はありましたが、「今日の5分が、半年後、誰かの5時間を救う」という考え方を、今では全員が理解してくれています。これが毎月続けば1年で12,000件。5年10年したらとんでもないことになる。同じ町内の事例がいくつも蓄積され、それを継続的に追うことで、その地域における実際の価格推移や需要を、より高い精度で把握できるようになります。

情報収集への活用

相場や成約情報はどのように把握されているのでしょうか

レインズの情報だけでは、すべての取引事例や詳細な成約条件まで把握しきれないため、土地バンクを活用して、ポータルサイトへの掲載期間や価格推移も確認しています。3ヶ月や1年で価格がどう下がったかを把握し、エリア内の物件が短期間でポータルサイトから掲載終了となっている場合は、需要の高さや早期成約の可能性を検討します。一方、長期間掲載されている物件が多い場合は価格や需要を慎重に見極め、また掲載元の業者にも確認し成約の有無や価格交渉の状況などを可能な範囲でヒアリングし記録しています。

競争の激しい買取市場では、単純に安く買うことだけを前提にしていては、良い案件を取得できません。市場で売却できる上限価格を見極め、そこから逆算して、可能な限り競争力のある仕入価格を提示することが重要です。そのため、マーケットを徹底的に調査し、感覚だけに頼らず、データと現場のヒアリングを組み合わせて仕入判断を行っています。

GRAND様の活用方法③

相場や成約情報はどのように把握されているのでしょうか

案件が来たら、まず土地バンクで既に情報が入っていないかをチェックします。重複があれば先に取り組んでいた担当にルートを確認し、どのルートで取り組むかを判断します。その上で土地バンク上で周辺物件・契約事例を確認し、Googleマップで現地も確認、合いそうであればレインズも調査し、レインズに載っていない業者にも電話でヒアリングします。マーケティング結果をもとに事業計画を作成し、レインズ資料・土地バンクのデータ・業者ヒアリング結果を添えて、最終判断を行う流れです。

導入後の成果

導入後、どのような変化がありましたか。

取り組まない案件の見極めが分単位でできるため、相場を知らないエリアでも即座に返答できます。電話で話しながらでも土地バンクを確認できるスピード感です。併せて、営業が過去事例と相場情報をもとにある程度の判断を済ませてから申請を上げるため、承認側(社長・副社長)の意思決定も早くなりました。

また、社内メンバーが同じ情報を見て同じ土俵で考えられることで、新人でも過去事例をもとに判断ができ、自走できる。この情報の蓄積が、営業11名で売上150億円に挑む体制を支えていると感じています。

今後の展望

今後はどのような活用を考えていらっしゃいますか

AI価格分析・売却分析・相場分析・営業支援・経営ダッシュボード・物件管理といった領域で、土地バンク×DXをさらに進めていきます。ただし、AIを活用するためには、その前提となるデータの蓄積が欠かせません。情報を継続的に残してきた会社だからこそ、将来、AIをより有効に活用できると考えています。私たちは、そのための準備を今から進めています。

さらに、仲介会社・協力会社・パートナー企業とのデータ連携により地域全体の情報ネットワークを構築し、市場の透明性を高めていきたいと考えています。競争ではなく、共創。情報は一社だけでは限界があるからこそ、地域全体の価値を高めていきます。

最後に、GRAND様にとって土地バンクとは一言でいうと何でしょうか。

土地バンクは、単なる検索ツールではありません。情報を蓄積し、比較・分析することで、会社の知識を資産へ変える経営プラットフォームだと考えています。

株式会社GRAND

所在地

京都市下京区松原通寺町西入石不動之町680-2 GRAND BLDG

事業内容

不動産買取再生事業を中心に、デベロップメント事業(収益物件開発)、不動産売買仲介業、収益用不動産など

Website

https://grand-kyoto.co.jp/about

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