実際に利用してみての感想や変化感はいかがでしょうか？

単純に案件数や成約数、成約率も増えました。お客様にとって今まで土地情報をただ持ってきたり、価格交渉をしてくれるような存在から、土地を選ぶ段階から一緒に伴走をしてくれる存在になれたのが大きかったですね。それは土地バンクのおかげだと思います。

土地を探しているお客様の思いとして、ただ提案を聞きたいのではなく、「自分に合った提案」を聞きたいというのがあります。以前使用していた類似ツールは条件を決めて検索して物件情報がポップアップしてくるような仕様でした。

対して土地バンクは駅距離や用途地域などのいわゆる不動産営業の「手練れ」が経験を積んでやっとできるような部分が機能として入っているので、煩雑な準備を省けるようになり、若手でも経験を積んだ社員のような案内ができるようになったのも大きかったです。

「土地バンク」を使って、例えば駅徒歩や用地種別などについて画面を見せながらお客様を誘導しヒアリングが簡単に行えるようになり、一人一人のお客様に合った提案営業ができるようになりました。また公図検索機能や分筆案の作成機能は提案の選択肢の幅を広げることにつながりました。

数字としては、図にもあるように、導入前後で全営業の成約率が 26.8 ％から 32.7 ％に大幅アップしました。実際、導入後に商談で土地バンクを提案した場合と未提案の場合で、成約率に 11 ％ほどの差がありました。

最後に一言お願いします。

時代に合った提案をしないといけないと思います。5 年前のビジネスモデルがすでに、まだやっているの？と思われる時代。お客様の価値観もモノ消費からコト消費へ移行しています。例えば、物件資料をたくさん用意するのが付加価値ではなくて、1 時間の面談の中でお客様の気持ちや思いに寄り添ったご案内型の提案をすることがマストになってくると思います。このような時代で業務効率的を上げ、顧客体験を良いものにするには土地バンクの導入は理想的だと思います。