土地バンクには「防災」メニューに様々な災害データを表示するための機能が用意されています。
中にはそれぞれの違いがはっきりと分からないといった方もいらっしゃると思いますので、本ブログにて数回に分けてそれぞれの違いや特徴を少し詳しく解説していきたいと思います。
まず、現在「防災」メニューに用意されているのは以下の 6 つになります。
(1) 低位地帯
(2) 土砂災害警戒区域
(3) 土砂災害危険個所
(4) 河川浸水想定
(5) 洪水浸水想定
(6) 津波浸水想定
(※) ちなみに「防災」メニュー以外にも「統計」メニューに「地震」の情報、右上の「地図」から「活断層図」を表示させることができます。
これら 6 つの情報は大きく分けて、(1)(4)(5)(6)の水害系の情報と、(2)(3)の土砂災害系の情報に分けることができます。
今回は、このうち (1) の「低位地帯」について少し詳しく説明させていただきたいと思います。
土地バンクの解説の通りだと、「周辺部よりも標高が低く、排水が困難である地帯」で、国土交通省が提供している国土数値情報に含まれるデータになります。
要するに他の場所よりも土地の位置が低いため、水害が発生すると被害を受けやすく、復旧にも時間が掛かる特徴がある場所ということになります。
では、他の(4)(5)(6)と比較して何が異なるのかということになりますが、(1)はあくまで土地の性質として上述の特徴を持つことを示していて、では実際に河川の氾濫や津波が発生するとどうなるのかといったシミュレーションの結果が(4)(5)(6)ということになります。
例えば、河川流域では、「低位地帯」で土地が低い地域と「河川浸水想定」で浸水が深い地域はほぼ一致すると思います。
加えて、土地が低いと、水害発生時に水が引きにくかったり、河川や海岸付近でなくても集中豪雨などにより冠水しやすいなどのリスクも考えられます。
(※) なお、各種情報はすべて「参考データ」となります。最新情報ではなかったり、ズレや間違いが存在しますので契約調査等には利用しないでください。
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